撮影テク

撮影テク 第1回 知らなきゃ勿体無い!カメラの「絞り」について

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今回のテーマは「絞り」についてです。

皆さんはカメラで撮影する際に「絞り」を意識していますか?

たとえば

 「風景を撮るからF11ぐらいまで絞ろう」

とか

 「ポートレートだから開放しよう」

とか

 「スナップだから1段絞ろう」

とか何を撮影するかによって絞りを意識する事がカメラの醍醐味だったりします。

絞りとは?

絞りとはレンズの中にある光量を調整する穴の事で複数枚の羽で構成されています。

絞りのイメージ図

絞るほど光量は小さくなります。

すると明るさを維持する為に光を取込む時間を長くする必要がありシャッター速度が遅くなります。

逆に開放すると光量は大きくなり光を取込む時間も短く済むのでシャッター速度は速くなります。

この様に絞りはシャッター速度に影響します。

そしてもうひとつ重要な点としてぼけに影響します。

絞るほどピントの合う範囲広くなりシャープに写るようになります。

風景写真のように全体をシャープに写したいときは絞ります。

絞ってから撮影すると左手前の船から中央奥のフェリーまで全体にピントが合います。

開放するとピントの合う範囲が狭くなりぼけやすくなります。

ポートレートのように背景をぼかすことで人物を際立たせたい時などは開放します。

開放してから被写体に接写して撮影すると背景が綺麗にぼけます。

どうやって調整するの?

まずはカメラの撮影モードを絞り優先にします。

メーカーによって表記は異なりますが「A」や「AV」と表記されているはずです。

次に絞りを調整するダイヤルがあるので、そのダイヤルで調整します。

絞りの大きさはF値で表記されています。

開放したいときはF値を小さくします。

絞りたいときはF値を大きくします。

結局何したらよいの?

折角スマホではなくカメラで撮影するのだからまずは絞り優先モードで撮影てみましょう。

もし人物や花の撮影で背景をぼかしたいときは限界まで開放(F値を小さく)してみましょう。

風景を撮影したいならばF11からF16ぐらいまで絞って全体にピントが合うようにしてみましょう。

スナップ写真のように明確な被写体が決まってないならF5.6からF8くらいまで絞ってみましょう。

ただし絞るとシャッター速度が遅くなり手振れが発生しやすくなる可能性があります。

晴天下であればどれだけ絞っても問題になりませんが、曇天・雨天・室内・夜景などでは手振れが発生していないか注意が必要です。

望遠で撮影すると日中でも手振れしやすいです。

また手振れしない代わりに高感度ノイズが発生してる可能性もあります。

このざらざらした感じが高感度ノイズです。

薄暗い場所で撮影した後は手振れやノイズが発生していないか確認して必要に応じて開放する事も検討しましょう。

その辺りの試行錯誤が出来るようになれば脱初心者の一歩になります。

また、ぼけやすさはレンズやカメラの特性や被写体との距離からも大きく影響を受けますので絞りだけでは思うようにぼけないと思います。

そのあたりについては別のコラムで改めて説明します。

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