撮影会ブログ

オールドレンズで撮る!秋晴れの山下公園

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皆さん、こんにちは!
最近、自宅のお風呂場でモノクロフィルムの現像を始めたのですが、
使用する薬品の匂いで家族からクレームを受けているのが悩みのsimizarです。


さて、皆さんは「オールドレンズ」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。

明確な定義はないのですが、概ね1980年代前半ぐらいまでに作られた、マニュアルフォーカスのレンズのことです。
この古いレンズをデジタル一眼レフやミラーレスカメラに取り付けて撮影する、というのが最近流行っているそうで。。

そんなオールドレンズですが、どうやって使うのかわからない・・・何を買えばいいのかわからない・・・という方も多いのではないかという私の勝手な想像のもと、企画したのが「オールドレンズ撮影講座」です。
私が毎週のように通っている、ある楽しい写真屋さんを巻き込んで実現したこの企画。
10月27日に、この講座の第3回が開催されましたので、数十本のオールドレンズを抱えてレンズ沼に水没しかけている私がその様子をお届けします!

横浜の楽しい写真屋さん「カメラはスズキ」

さて、今回お世話になったのは、写真店の「カメラはスズキ」さん。
横浜駅ジョイナスの相鉄1F改札口前と、元町・中華街駅から徒歩2分の場所にお店を構える老舗写真店です。
私を含め常連の人たちは「カメスズ」と呼んでいます。

そのカメスズさんの特徴は何と言っても「初心者に優しい」「入りやすいお店」であること。
写真屋さんやカメラ屋さんというと、なんとなく薄暗くて入りづらいイメージがあるかと思いますが、
カメスズさんはスタッフさんのほとんどが若い人で、お店も明るく活気に溢れています。
また店内では、カメラに詳しいお客さんが初心者のお客さんや新人のスタッフさんに教えるという光景もしばしば見られます。
特に、元町店では「誰がスタッフで誰がお客さんなのかわからない」という現象が起きる面白い写真店です。

こちらのカメスズさん、実は先日YAC本部スタッフが取材をさせていただきました。
取材で語られた、オーナーさんの写真に対する熱い思い・・・近いうちに公開されるかと思いますので、ぜひご覧ください。

いざ、「カメスズ」!

当日は雨予報となっていましたが、いざ夜が明けてみると雨は降っておらず・・・!
講座開始の頃には青空も出始めました。


元町・中華街駅から徒歩2分の「カメラはスズキ 横浜元町店」に集合した10名の参加者。

所狭しと並べられたオールドレンズやクラシックカメラに興味津々。


 

私からレンズの簡単な使い方やカメラの設定をご説明した後、順番に自分のカメラにオールドレンズを取り付けました。
 

 

この日使ったのは、代表的なオールドレンズであるPENTAXの「TAKUMAR(タクマー)」シリーズ。
安価で綺麗に写る使い勝手の良さから、オールドレンズの入門用として代表的な存在です。

オールドレンズは初めてという方がほとんどだったので、すでに店内は撮影会状態に・・・!


 

「一同、散れ!!」

その後、一行は近くの山下公園に移動。

集合写真を撮ったのち、私は「一同、散れ!!」と一言。

そう、オールドレンズ撮影講座は、決まった時間までは自由行動なのです。
YACのいつもの撮影会とは、また少し違った雰囲気かもしれません。

皆さんそれぞれ、園内の様々な被写体にレンズを向けます。



最初はマニュアルのピント合わせに苦労していた皆さんも、次第に慣れてきて・・・

憧れの・・・玉ボケ!!


秋の花が見頃を迎えていた山下公園で、女子の皆さんが憧れる(?)、玉ボケ写真を量産!!
ちなみに、ボケの形が丸かったり、2枚目の写真のように八角形になったりするのは、レンズの絞りを絞った時の形が関係しているんです。
2枚目の写真はおそらく少し絞っているので、八角形になっていると考えられます。

 

さらにさらに、玉ボケを応用してこんな面白い写真を撮った方も。

まるでスポット照明のようなこの光の玉、不思議な写真だなあと思って撮影した方に聞いてみたところ、なんと「シャボン玉」とのこと。
タクマーでもここまで撮れるのかと(失礼)私も感心してしまいました。

憧れの・・・フレア!!

引き続き、インスタ女子の皆さんが憧れる写真をお送りします。
玉ボケの次は・・・フレア!
フレアって何?という方、絶対見たことあります。以下の写真をご覧ください。

見たことありますよね?!虹の輪っかのようなもの!
これはフレアといって、レンズに強い光が入ってきた時にレンズの中で光が反射して発生するものです。
本来、このフレアは厄介者のため、レンズにコーティングを施してフレアが起きないようにしています。
現在はコーティング技術が発達しているのでフレアは起きにくいのですが、昔は技術が未発達だったため
古いレンズではこうしたフレアが起きやすくなっています。
余談ですがコーティングにはシングルコーティングとマルチコーティングがあって・・・
おっと、やめておきましょう。

氷川丸で時代を写す

明るい短焦点レンズという特性を生かして、氷川丸の撮影にも挑戦しました。






氷川丸とオールドレンズ、とっても相性が良いようです。
ちなみに、ふと気になって調べてみたところ、氷川丸が引退したのは1960年。
一方、今回使用したスーパータクマーが流通し始めたのも1960年代ということですから、少し縁を感じてしまいますね。

オールドレンズ撮影会では・・・

そうそう、オールドレンズ撮影会では、「撮った写真を5枚プリントすること」をお願いしています。
これは、撮影した写真をみんなで見せ合いっこしてより楽しもう、という理由があります。
せっかく撮った写真を、小さいスマホの画面で見るのは勿体無い・・・どうせならプリントしてみんなでワイワイ見て楽しみたい!
そんな私の思いをこの企画に盛り込ませていただきました、

カフェで語る、写真愛

午後3時、各々撮影を楽しんでいた参加者は、銀杏の実の素敵な香りに鼻をつまみながら、山下公園を後にしました。
向かった先は「カメラはスズキ 横浜ジョイナス店」。こちらで写真のプリントを行った後、カメスズさんから目と鼻の先の
kawara CAFE」さんに移動。
実はこのカフェ、カメスズさんのお客さん常連のお店で、現像待ちの間に私もよく利用しています。
落ち着いた雰囲気で、写真を語るにはぴったりの場所です。


プリントした写真を見て、「ああ、プリントっていい・・・」と感動の一同。
みんなで回し見をして鑑賞し合い、「私この写真好きです!」という愛のある会話に溢れていました。

サプライズ

実は私、撮影会の間、皆さんの様子をフィルムカメラで撮影していました。
カメスズさんで皆さんがプリントする写真を悩んでいる間に、こっそり現像に出していたのです。
一通り皆さんの写真を鑑賞し終わったところで、お披露目です!


皆さん、フィルムの写りの質感に大変感激したようでした。
(心の声:フィルムはいいぞ・・・フィルムによって全然写り違うしモノクロだったら家で現像できるし・・・フィルム写真こそカメラ趣味の究極!そして底なし沼!)

さて、そんなこんなで終日和やかな雰囲気となった撮影会ですが、楽しい時間もあっという間。
参加者の皆さんは名残惜しそうにオールドレンズをカメラから取り外し、第3回オールドレンズ撮影講座は無事に終了となりました。

・・・と、ここで終わるのが通常の撮影会ですが、今回はその後のエピローグも。
終了後に何名かの参加者は再びカメスズさんに行き、オールドレンズに魅了されたある方は撮影会で使用したレンズをご購入!!
またYAC本部メンバーでもあるMさんは、何気なく覗いた中古レンズコーナーでニコンのマクロレンズを発見。
以前からマクロレンズは気になっていたそうで、散々悩んだところに私の集中砲火を浴びてめでたくお買い上げとなりました。ようこそレンズ沼の世界へ!!
(「1万円未満の買い物なんて誤差、誤差」 by カメラはスズキ 鈴木部長)

最後に・・・

長くなりましたが、最後に「オールドレンズ撮影講座」を通してお伝えしたいことを改めて。

「レンズを交換してもっと写真を楽しもう!!」
「プリントしてもっと写真を楽しもう!!」
「そしてレンズ沼の世界へ!!」
※嵌った事による責任は負いかねます。ご利用は計画的に。

私は今後も、皆さんに写真を純粋に楽しんでいただけるような草の根活動に尽力して行きたいと思います。
以上、simizarでした!
そしてカメラはスズキさん、ありがとうございました!


おまけ:みんなで食べたお昼のロコモコ。

<ご協力>
カメラはスズキ 横浜元町店(https://twitter.com/cameramotomachi)
カメラはスズキ ジョイナス店(https://twitter.com/camera_suzuki)

 

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